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スポーツ界に浸透してきたセイバーメトリクスと、i-colorについて-後編-

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前編にひき続きセイバーメトリクスのお話を(^^)
後編は、私がスポーツキッズコミュニケーターとして活用しているi-colorとの違いを中心に考察してみます。

 (前編は下記をご覧ください↓)

セイバーメトリクスとi-colorの違い 

どちらも「統計学」という分野での共通点がありますが、その中身は大きく違います。

まずセイバーメトリクスは、統計分析する内容が決まった段階からその関連データを集め統計分析してその結果を提示します。スポーツでは勝算の高い戦術のひとつとして実戦で活用されています。

それに対してi-colorは、人の生まれ持った思考タイプや価値観について日本人に特化して調査し統計分析したデータが既に存在します。

大分類では12パターン。より細かく分類する際は、12×12=144パターン、144×12=1728パターン…と細分化していきます。

このi-color統計データの活用方法は主に2つ。

①個人の特性を知りたい場合→細分化した統計データを元にご案内し、その人の強みや価値観を再認識いただいた上で、その特性の活かし方や現状の問題解決案をご提案します。

②人と人との関わり方に活用したい場合→個々の統計データを元に双方の最適な関わり方をご提案します。

このように、同じ統計学という分野でもそのデータの作り方や活用方法が全く違うのです。

スポーツでの活用例 

セイバーメトリクスは、先生の著書でも取り上げられている通り、野球での分析事例が数多くあります。

勝てる野球の統計学――セイバーメトリクス (岩波科学ライブラリー)
 

 スコアブックに記録するような選手毎の基本データに始まり、打球の速度・角度・着地点・コース等より詳細なデータを元にして、各打者の投手別打率や、打者が得意の球種&コース、苦手な球種&コースを選手毎に分析しています。これらの分析結果は、先発投手対策として打順に生かされたり、投手の配球や打者の球種選択など、試合中の戦略にダイレクトに活用されます

 

それに対してi-colorは、監督が選手とコミュニケーションを取る際の言動に活かされます。スポーツ指導者が多数の選手のモチベーションを上げながら指導するべく、選手一人ひとりをタイプ分類したデータに基づき、それぞれに合った最善のコミュニケーション方法が取れるのです。このデータがない場合、監督は自分の価値観を元に全選手とコミュニケーションを取ります。ここで監督と価値観が近しい選手には監督が言わんとする事やその言動の背景がすんなり理解できますが、全く違うタイプの選手には不思議な程伝わらないのです。

選手のタイプ毎に、どんな点を重要視して話すと選手の心に響くのか、監督が伝えたい事を心から納得して受け入れてくれるのか、更にはどんな言動が選手のモチベーションを上げるのか、これらがi-colorを活用する事で判明するのです。

セイバーメトリクスが活きるのは

これは個人的な見解ですが、セイバーメトリクスプロスポーツ界で最も効果的に活用できるものだと感じています。

なぜなら、セイバーメトリクスは膨大な数値データが存在した方がその統計分析結果の精度が増し信憑性が高まるからです。
プロスポーツであれば全試合の数値データと画像データを収集し統計分析できます。
しかしアマチュアスポーツや学生スポーツでは試合数も少なく、プロスポーツと同等のデータ量を収集する事自体難しいのが現状です。少年野球を例に取っても、大会はトーナメント制のため対戦数も少なく、一回戦で敗退した場合次の試合に進む道が断たれるため、それ以降のデータが集められないのです。

i-colorが活きるのは

一方、i-colorはアマチュアスポーツ(特に学生スポーツ)で効果的に活用できると感じています。

i-colorで選手個々のタイプを把握できれば各選手の内面的強み』や『各選手のモチベーションアップ法』が掴めるため、数値データ戦略を取りにくいアマチュアスポーツや学生スポーツでも充分活かされます。

また、プロスポーツ選手は自らの成績を伸ばす事や勝利に貢献する事が自己評価に繋がるため、たとえ監督の考え方や価値観が大きく違い反りが合わなくても、監督の方針に従うのが最善だと判断する選手が多いでしょう。

しかしアマチュアスポーツや学生スポーツの場合、全選手がプロスポーツ選手ほどの使命感を持っているとは限りません。そうなると、指導者と選手間で意見の相違があった場合、立場的に強い指導者が我流のやり方を押し通しても、選手は気持ちに不満を残したまま…という信頼関係での問題が起こりやすいのです。

年始の駅伝大会で話題をさらった青山学院大学陸上競技部の原晋監督は、選手一人ひとりの性格や特性に目を向け、個別に相手の気持ちに沿った対応をし、区間毎に選手の個性を生かした選出法を取り、大会当日は全選手のモチベーションを最高の状況に引き上げて行きました。原監督は寮で選手と寝食を共にし選手の公私全体を把握していたからこそ、ここまですばらしい対応がなされたのだと思います。
他の指導者の方々が原監督と同じような生活をするのが難しい中、選手毎の適した対応法を知るツールがi-colorなのです。

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後編まとめ

セイバーメトリクスi-color。スポーツ界にこの視点の違う統計学を両方導入すれば、戦術面とコミュニケーション面の2方向からの改善により、モチベーションが高く団結力のある勝てるチームを作り上げられると感じました。

特にスポーツを頑張っている子ども達。彼らがスポーツを始めた理由は「楽しみたいから」そして「勝って皆と一緒に喜びたいから」でした。それがいつの間にか、指導者の命令のもと、やらされ感たっぷりでスポーツ自体を全く楽しめなくなっているという声がひじょうに多く聞こえてきます。そのチームを辞めて他のチームに行くという策もありますが、共に頑張って来た選手達と離れたくないという気持ちから、現状のまま我慢している子ども達がほとんどです。

多くの指導者の方々が原晋監督のような指導姿勢を支持し、i-colorを活用して下さる事を願っています(^^)