吉田沙保里選手の涙の理由と登坂絵莉選手の存在

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(画像元:http://www.jiji.com/jc/p_archives?id=20150910135943-0019879209)
先日のレスリング世界選手権で女子2名が金メダルを獲得しました。48kg級の登坂絵莉選手と53kg級の吉田沙保里選手です。吉田沙保里選手はオリンピックを含めた世界大会16連覇&個人戦200連勝という前人未到の偉業を達成しています。

しかし今回の試合直後の吉田選手はいつもと様子が違いました。決勝で3年連続対戦したソフィア・マットソン選手(スウェーデン)は吉田対策として強靭なガード作戦を取り、霊長類最強と言わしめた吉田選手でさえも「勝てないかもしれない」という思いが頭をよぎったようです。

完璧を通しながらも不安感が消えないi-colorブルー

吉田沙保里選手のi-colorブルー。生まれ持った抜群のセンスの良さに加え、何をやる時も人一倍完璧にこなしたいという強い思いから日夜努力を続け、本番にしっかり結果を出せる規格外の強さを持っています。特に大舞台になる程やる気が出るタイプですから、柔道の谷亮子さん、フィギュアスケート伊藤みどりさん、野球の田中将大選手・・等、世界大会で記録を残したアスリートの多いカラーです。

しかしi-colorブルーにも弱い一面もあるのです。常に広い視野で大きな世界の中での自分の立ち位置を把握しているため、自分の未来を考えた時にふと大きな不安に駆られる事があるのです。今回の世界大会での吉田沙保里選手もそんな状況に直面したため、試合後その状況をふり返り素直に「怖かった」という言葉と共に涙が溢れたのでしょう。

 登坂絵莉選手の存在

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また、涙のもう1つの理由として、48kg級の登坂絵莉選手が吉田選手より先に金メダルを獲っていた事が上げられます。登坂絵莉選手は吉田選手を憧れの選手として心から慕い、吉田選手も同じ大学後輩の登坂選手を妹のように可愛がる姉妹のような関係の2人。その登坂選手が先に金メダルを獲得した時、i-colorブルーの吉田選手としては「ここは2人合わせて金メダルを獲らなければ、2人で心から喜び合えない」という思いに駆られたのでしょう。そんな中でライバル選手との予想以上の厳しい試合を無事戦い切った時、様々な思いが溢れて涙という形になったのです。

ちなみに登坂選手のi-colorバイオレット。心から憧れる先輩を目指し、またその先輩に喜んでもらうために力が出る人志向のカラーです。彼女が力を最大限に発揮するには今が最高の環境と言えるでしょう。

まとめ

何でも卒なくこなす自分を演じて第一線で活躍しているi-colorブルーのアスリート達。周りから見ていると自信に充ち溢れているように見えますが、実はいつも心に一抹の不安を抱えた繊細な面も持ち合わせているリスク思考派なのです。

吉田沙保里選手と登坂絵莉選手は価値観が大きく違うi-colorタイプですが、この2人がここまで活躍する選手になったのには、彼女達それぞれの長所を伸ばした指導者との出会いがあったからだと感じます。この2人の選手それぞれの指導者についてはまた次回触れていきたいと思います!