和田中でスポーツ指導変革プロジェクト『Change Sports by Kids』がスタート!~前編~

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こんにちは。こども達の素質とやる気を活かすお手伝いをしていますスポーツキッズコミュニケーターのMAKOです。
今日は私がこの活動を開始した理由と、その思いから実現したプロジェクトについて前編・後編に分けてご報告します。
まずは前編です!

 日本のスポーツ指導に感じる違和感

私はスポーツ観戦が3度の食事より大好き♪特にオリンピックは「リアルタイムで観戦して選手と感動を共有したい!」という思いから、毎回眠い目を擦りつつリアルタイムで観戦しています(>▽<)/
そして、スポーツ選手のドキュメンタリーも同じ位好き。その中でも特に中高生の部活動で全国大会を目指し日々厳しい練習に励む子ども達と指導者にフォーカスしたものはより興味深く見ています。しかし、毎回見終わった後に感じるのは何とも言えない違和感とやるせなさなのです。

 

特に強く感じる思いはこれ。

「生徒も指導者も同じ夢や目標に向かって走っているのに、どうしてお互いの気持ちを理解しないまま無駄にぶつかって練習しているのだろう??」

強くなるためにはもちろん地道な日々の基礎トレーニングや辛い練習も必要です。そして指導者も生徒の本気を引き出そうと時には突き放すような厳しい言動を取る事もあるでしょう。

ただ、お互いがどんな思いで指導しどんな思いで練習しているのかを、まずは1度腹を割って言葉で伝え合い相手の言動の裏にある思いを理解しなければ、お互いの気持ちは伝わり切らないと思うのです。

「今までの先輩達もこの辛い練習を乗り越えて勝ち上がってきた」という過去の事実だけ伝えられても、人はそう簡単に受け入れられません。なぜなら、子ども達の思考や価値観は1人1人全く違うからです指導者が全選手に向かって喝を入れたとしても、それが心に響き腑に落ちる子どもと全く理解できず反感する気持ちだけが芽生えてしまう子どもだっているのです。

そして私が最も残念に思うのは指導者と生徒の気持ちのすれ違いにより、そのスポーツを愛し能力も高い子どもがそのスポーツで高みを目指す事を断念してしまう時です。「もし違うタイプの指導者のもとにいたなら、この子は夢を諦めず目を輝かせてスポーツを続けていただろうに・・」と思うと悔しささえ湧き上がってきます。

ただ指導者ばかりを責めるつもりはありません。指導者も子ども達の能力とやる気を伸ばそうと日々必死で自問自答しながら指導しているのです。但しそこで「このやり方が誰に対しても最善の指導法だ」と信じ切ってしまう所から、少しずつ子ども達との関係性にズレが生じてくるのではと思っています。

新しい出会い&新しい切り口

そして「この状況を少しずつでも変えていきたい!」という思いから、スポーツキッズ達の気持ちを理解するためのツールとしてi-colorを活用し、スポーツ指導者に向けて「同じ声かけや指導法では伝わる子どもと全く伝わらない子どもがいる」という事実をまず知っていただき、子ども達のタイプに合わせ、相手の気持ちに伝わりやすいアクションや声かけ方法をご提案しています。

ただここで大きな問題にぶつかりました。すばらしい経歴や実績をお持ちで独自の我流指導を貫いて長年指導されている指導者が、私のこの話に耳を傾けるか?→多分NO な現実です(涙)

 

そんな時、あるセミナー参加をきっかけに私と同じ思いを持った尾崎えり子さんに出会いました。彼女は女性でありながらプロ野球選手になる夢を抱いて、長年真剣に野球を続けてきた本格派スポーツウーマン。現在は2人のお子さんの育児をしながら各種イベント活動や講演をする中、NPOコヂカラ・ニッポンの理事としても「子ども達の能力をもっと社会に活かそう!」と日々精力的に活動されています。

そして「日本のスポーツ指導を変革していこう!」という私の思いと尾崎さんの思いが合致し、彼女とコヂカラ・ニッポンの方々と話し合いを重ねる中1つの新しいアイデアが生まれました。

それは「私達大人から指導者にアクションを起こすより子ども達の生の声を集めて発信した方がダイレクトに伝わるのではないか」という斬新な切り口でした。

和田中学校でプロジェクト第1弾の開催決定!

そして尾崎さんを中心として具体的に活動内容を練り上げていきました。プロジェクト名は『Change Sports by Kids』

子ども達の声を吸い上げる最初の場として幾つかの案が出ましたが「やはり新しい企画は和田中学校に!」という意見にまとまりました。

杉並区立和田中学校と言えば、藤原和博氏が東京都初の民間人からの校長として就任し、子ども達が世の中(社会)に出た時に生きていく力を付けるための「よのなか科」という授業を行ったり、学習塾と連携した有料の課外授業「夜スペ」を開催するなど斬新なアイデアを実現させた学校としてご存知の方も多い事でしょう。藤原氏が退任後の現在もその流れを受け継ぎ、企業から提案される様々な新しい企画も「面白いと思えば何でも受け入れます」という体制は健在でした。
そして今回の提案にも非常に興味を示していただき無事快諾!12月和田中学校にて、スポーツ部活の生徒達約40名を集めて「スポーツ指導に向けた思い」をアウトプットしてもらう事となりました。

この和田中学校から日本のスポーツ指導を改革するアクションがスタートです!!

子ども達は自分の部活のユニフォームを着て参加してくれるとの事。果たして日々部活で好きなスポーツを一心に頑張っている子ども達からどんな声が上がってくるのか?期待でワクワクでした(*>o<*)

 

(続きは近々「後編」にてご報告します!)