あなたの家族のマイノリティは誰ですか?
皆さんのご家族は似たもの同士ですか?それとも家族一人ひとりの個性が立ち全員違うタイプですか?
よく聞くのは「うちはあの子だけ全く違うのよねぇ」という言葉です。家族で話をしていても1人だけ
・物事の観点が大きく違う
・いつも皆とは一味違う意見を言う
というパターンです。我が家もまさにこのパターンなのですが、ここにi-colorの志向タイプの違いも絡んで色々と問題が生じています。今日は我が家のマイノリティである次女のエピソードをお話します。
我が家のタイプ構成
我が家は夫婦+娘2人の4人家族です。仕事命の主人は平日はほぼ家にいない状態(朝出勤→夜中に帰宅)ですので、日常生活の大半は女3人で過ごしています。
私と長女は、自分のやりたい事ができれば周りの人が何を言おうと気にならない自分志向タイプ。次女は人のために頑張り人と共感し合いたい人志向タイプです。
私と長女は一緒にTVを見ていると、同時に同じ意見を発して声がカブる事がある位考え方が似ています。もちろんそこから話は大盛り上がりしていきます。
それに対し次女とTVを見ていると、彼女は私が予想できないような意見を発するので面白みはあるのですがつい「そんな風に思うんだ。ふ~ん。ママはこう思うな。」と私の意見も伝えてしまいます。すると次女はすぐに機嫌が悪くなってしまうのです。
なぜなら彼女は家族や親友と共感し合う事で心が満足するタイプだからです。自分の話に賛同してもらえない=自分自身が受け入れられていないと感じてしまうのです。一度機嫌が悪くなると長いので、私と長女で「皆意見はそれぞれにあっていいんだよ」とフォローの声かけをしても「2人はいつも一緒なんでしょ!どうせ私は違いますからっ!」と怒り気味。彼女の中ではまるで仲間外れにでもされたように感じるのでしょう。
姉妹間でトラブル発生
先日中学受験目前の妹からのリクエストに応え長女が勉強を教えていた時に問題は起こりました。
始めのうちは次女も長女の説明に素直に耳を傾けていました。人志向タイプは信頼している人が自分のために時間を割いてお世話してくれる事を人一倍嬉しく感じるのです。
しかし勉強が苦手な分野に入って行くと次女の表情も徐々に曇り始め長女への言葉も当たりが強くなっていったのです。
「説明が早過ぎるから全然わかんなくなってきた」「今はわかるけど1人で解くとわかんないからもっと1人でも解けるように教えてよ」とやや上から目線のオーダーの連続。
挙句の果てには「お姉ちゃんは頭がいいからわかるみたいだけど、私はどんなに頑張ってもそんな風に出来るようにはなれません!!」と逆ギレ。いつもは次女の挑発的な態度にも耐えている長女ですが今日はさすがに怒鳴り返すか?と思いきや、ここで予想外の状況が起こりました。
なんと長女が泣き出したのです。次女ではなく長女が・・です。そして泣きながらこう訴え始めました。
「私がなんであなたの勉強見てあげてるのかわかる?あなたに希望の中学に合格して喜んで通ってほしいからよ!!その気持ちがわからないの?勉強が難しくてキレる気持ちもわかるけど、それを勉強教えてる私に全部ぶちまけるなんてひどくない?」
目標達成意欲の強い自分志向タイプの長女は、次女が希望の中学に合格するという目標を何が何でも助けてあげたかったのでしょう。しかしその思いが全く伝わらない事が悔しくなり涙に繋がったようです。
さすがに次女もこの時ばかりは驚きを隠せず黙って俯いていました。姉に目の前で泣きながら訴えられたのは彼女の人生でこれが初めてだったのでしょう。
ここで私は敢えて口出しはしませんでした。私が加勢すると100%長女の味方についてしまうのは自分でも容易に想像できたからです。この状況で私が長女に賛同してしまったら次女の逃げ場はなくなり一層拗ねて凹みまくったでしょう。
その後暫くしてから長女は冷静さを取り戻し、次女の隣に座って勉強を再開させました。
次女の人志向タイプは、正面に座り目を見てガンガン指導されるより、隣に座って寄り添って教えられる方が威圧感を感じず安心して話を聞けるのでした。「あ~最初からこれに気づいて長女を隣に座らせるべきだった!」と後から気づき1人反省した母でした。
マイノリティの子どもにこそ目を向ける
親はつい自分と近い価値観の子どもと意気投合して寄り添いがちですが、最も目を向けるべきは家族の中で1人だけタイプが違う子どもの方なのです。特にマイノリティの子どもが人志向タイプの場合はより一層気にかけて共感してあげてほしいのです。
これに気づかずに行動していると彼らの心はどんどん傷つき家族から離れて行きます。「私は家族の皆に賛同してもらえず寂しい子ども時代を過ごした」と大人になっても語っているのは人志向タイプの人達です。
わが子の心に悲しい思い出を残さないためにも是非親御さん達には意識してほしいところです。
ちなみに、後日次女と同じタイプのママ友達にこの姉妹トラブルの話をしたところ「それは次女ちゃんが可哀想!まずは「辛いよね悲しいよね」ってママに同調して欲しかったんだよ!」と言われました。
今後のために自戒の念を込めてのまとめでした(>_<)
*********************************************
現在下記ホームページにて引き続き
ブログを更新しています。
是非クリックしてご覧ください!↓
http://makokouno.main.jp/wp/blog/