吉田沙保里選手と登坂絵莉選手 全く違う指導者と選手の相性

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前回は、女子レスリング世界選手権で金メダルを獲得した53kg級の吉田沙保里選手と48kg級の登坂絵莉選手に注目しました。タイプの違う2人のレスリング選手は子どもの頃からどんな指導を受けてきたのか気になり調べてみたところ、それぞれの指導法には明確な違いがありました。

吉田沙保里選手の父 吉田栄勝さん

吉田沙保里選手の指導者は父親である故吉田栄勝さんでした。栄勝さんは「どんな子でも必ず強くなれる」と信じ、強くなりたいという思いのある子どもは誰でも受入れて指導されたそうです。常に厳しいまなざしで選手を見つめ、指導する大声が響く緊張感漂う練習場。練習は1日も休みなし。「1日休むと3日の遅れ」が栄勝さんの口グセだったと言います。

但し厳しい指導の中でも『褒めて伸ばす』事は忘れず行われていました。「すごい!と褒めれば体も考えも楽になる。だから叱るより先に褒める事が大事。叱る時と褒める時はメリハリをつける」

そして栄勝さんが他界された後も指導を受けていた子ども達は休まず自主的に練習を続けています。「手を抜くと先生の声が聞こえて来る気がする。やっぱりちゃんとやらないと・・」栄勝さんの指導は亡き後も生徒達の心に刻み込まれていました。

吉田沙保里選手のi-colorブルー。上下関係や礼節をひじょうに大切に守るタイプです。尊敬する父親の厳しい指導を忠実に守り、弱音を吐く事もなく根気強く着いて行き成長し続けてきたのでしょう。

登坂絵莉選手のコーチ 角地山豊さん

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一方、登坂絵莉選手が小学生時代指導を受けたのは富山県のジュニアレスリングクラブの角地山豊監督です。監督自身は大学時代に厳しい指導を受けてきたものの「ジュニアの指導では勝ち負けよりも体力作りが重要」と考え、基本の動きや体幹トレーニングに力を入れた指導をされているそうです。そして練習の最後には鬼ごっこを行うなど『楽しみながら体を鍛える指導』をされ練習場は笑顔が絶えないと言います。

i-colorを見てみると登坂絵莉選手は人志向のi-colorバイオレットです。
人志向の子ども達に共通するのは、新しい事を始める時の判断基準が『物事自体の好き嫌いより、それに関わる人が好きかどうか』『友達と一緒に楽しく出来るかどうか』なのです。登坂選手にとって角地山監督の指導は友達と一緒に楽しんで行える内容であり、また登坂選手自身も角地山監督を信頼し心を開いていたからこそ、委縮する事なくのびのびと練習を続け強くなっていったのでしょう。

まとめ

吉田栄勝さんと角地山豊さん、この全くタイプの違う指導者の指導法は、吉田沙保里選手と登坂絵選手それぞれのタイプにまさにピッタリはまった成功事例だと感じました。

但し、もしそれぞれの指導者と選手が入れ替わっていたら、2人の選手はここまで大成したでしょうか?

スポーツ指導はまさに個人対個人の関係性が重要です。そしてスポーツの中でも上下関係がひじょうに厳しい競技の場合、たとえ選手達が指導者の教えに疑問を持っても、逆らわずに黙って従っていくのが通例でしょう。

しかし、もし指導者側が『子どもであっても一人ひとりが揺るがない価値観を持っている事』をより意識して選手毎に個々を伸ばす最適な言動をしたならば、この2人のように大成する選手が続出する気がしてなりません。

選手もそれぞれの考えを持った個である事を忘れずに指導していただきたいと心から願ってやみません。

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