『感情の連鎖』を家族内でも活かしていこう!

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我が家の娘は今バイトをしています。お金のありがたさとお金を得る苦労を知っておく事も勉強だろうと思い、学業に影響がない範囲でという条件付きで容認しています。

そして昨日娘がバイトから帰って来るなり、あるお客様の話を始めました。

バイト先で会った母娘

娘曰く『お店に入ってきた時から不機嫌そうだったお母さんと女の子がいてね。カゴをレジに置くなり私に「急いでいるから早くして!」と言うので、いつも以上に早く入れていたら「袋の入れ方が雑」とか「そう言われたら普通はお詫びの言葉とか言うでしょ」とか文句を連発。そして帰り際に女の子の顔を見たらお母さんとそっくりに眉間にシワを寄せた表情をしていて、緊迫した雰囲気だったけど笑いそうになった」という話。

普段あまりイライラしない穏やかな娘ですが、このあまりに理不尽な対応にはさすがに不満を抑え切れないようでした。

誰でもイライラスイッチが入った時は感情がダイレクトに表に出やすいですが、私が気になったのは『お母さんと同じ表情をした女の子』の方でした。

感情は連鎖する

娘の話を聞いた私は、先日観た『SWITCH』という遺伝子に関するドキュメンタリー映画を思い出しました。その中で『ミラーニューロン』について話されていたのです。

人間にはミラーニューロンという神経細胞があり、それは周りの人の喜怒哀楽の感情が鏡(=ミラー)のように連鎖し自身の感覚として受け止めてしまうというもの。

スポーツでもピンチになった途端チーム全体の流れが悪くなり、あれよあれよという間に逆転負けしてしまうシーンは意外によく見られます。周りの選手の焦っている気持ちをダイレクトに受け止めてしまうのはミラーニューロンが反応しているのでしょう。

 

では、親子関係で考えてみるとどうでしょうか。

先ほどの母娘のように、親子は顔の作りだけでなく表情や物事の見方も似てくるものです。ミラーニューロンの働きを考えれば当然の事なのでしょう。

 

心理学の調査によると、嫌な事があっても笑い飛ばしていつも明るく元気でいるお母さんを見て育った子供は、気持ちが安定し日々の生活への満足度が高いそうです。そして楽しい事をみつけるのが得意な子供になるため、周りの友達へも良い連鎖を広げられるのでしょう。

一方、いつも嫌な事に目が行きブツブツ文句を言っては溜息をついたり怒ったりしているお母さんを見て育った子供は、気持ちに不安や緊張感を強く持っていると言います。そして物事の欠陥部分ばかり探すようになるため、他人の言動に厳しく自分に起こった出来事もネガティブに捉えやすくなるようです。

親の表情や態度が子供にダイレクトに連鎖する・・・怖い事実ですが日々意識していきたいです。

冷蔵庫の鏡を使って気分を入れ替える

ちなみに私は『笑顔』が及ぼすプラス効果に着目し『口角アップチェック』のために冷蔵庫に鏡を貼っています。

子供が生意気な口を利いたり、うまくいかない事が続いてついイライラしそうな時は、その鏡に向かって「ニーッ」っと口角を上げて口だけ笑顔になります。そしてその口をキープしているとイライラした感情がスーっと消えていきます。嘘みたいなホントの話です(^^)。口角が上がるだけで脳が「この人は今楽しいのだ」と判断して副交感神経を優位に立たせてくれるのだとか。
でもよく見ると目は怒ったまま口だけ笑顔なのでかなり不思議な顔つきです(^^;)

夏の高校野球でも、ピンチの場面でピッチャーマウンドに集まった選手が一斉に自分の人差し指を横に向けて前歯で噛むポーズをしていました。これも私がやっている事と同じです。ピンチで気持ちが動揺して委縮したプレーをしないように、指を噛んで口角をアップさせて平常心に戻しているのです。高校球児が同じ事をしていて何だか嬉しくなりました♪

まとめ

とにもかくにも、母は怒っているより笑っている時間が多い方が、子供は緊張せずのびのび育つのです。

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映画『魔女の宅急便』に出て来るパン屋のオソノさんのようにいつも大笑いして、家族に『ポジティブの連鎖』を広げていきたいものです!!