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柔道古賀稔彦氏の子どもを尊重した指導法が個々のやる気を伸ばす

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(画像元:http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2015032102000194.html

柔道界でジュニアが活躍!      

先日、柔道金メダリスト古賀稔彦氏の息子2人が柔道高校選手権に出場しました。次男の玄暉くん(高1)は60kg級で見事優勝、長男の颯人くん(高2)は73kg級決勝で延長戦9分50秒という死闘の末反則負けにより惜しくも準優勝という結果になりました。
現在2人は愛知県の大成高校に柔道留学し父親の元を離れて柔道を学んでいます。お父さんとはLINEでコミュニケーションを取る事も。上下関係の厳しい柔道のイメージだとお父さんの稔彦さんから「気合いで頑張れ!」なんて言葉かけがあるのかと思いきや、LINEでは丁寧な長文メッセージが届いていました。そして言葉遣いはなんと敬語です。

父から子へのメッセージ

颯人くんが練習が思うように行かずお父さんに相談した時の返信メッセージがこれです。
「皆それぞれの問題を抱えています。颯人だけじゃないから条件は皆一緒だと思って下さいね。自分は体調が悪いと思うとそこから弱気が生まれます。一試合一試合を冷静に戦って下さい。勝ち方は色々あります。」この後技のアドバイスが続き最後は「颯人ならできる!大丈夫。ゆっくり休んで下さいね。」という励ましと労いの言葉で締めくくられていました。

古賀稔彦氏本人も「息子達に結果を求めた事はありません。体調面や気持ちをサポートする事が一番の安心感に変わるんです。」と答えていました。

子ども達への指導法も十人十通り

彼は現役引退後、全日本柔道女子の強化コーチに就任しましたが、ここで指導の難しさに直面します。いくら一生懸命指導をしても伝わっている手応えがない。その時自分が最も信頼していた先生を思い起こすと、自分の話をよく聞いてくれた事に気づいたのです。そして彼は指導法を下記のように変えたのです。
★選手が10人いれば、目指すもの・性格・成長するスピード、全てが違う。全員の話を聞いた上で一人ひとりの対応方法を変えて指導する。

★「一方的な頑張れ」ではなく「一緒に頑張ろう」というスタンスで接し「勝っても負けても俺が支えてやる」という姿勢から信頼関係を築き上げる。

★話を聞く時は相手の言うことをいっさい否定せず、悩みを全て吐き出させる。
こうして選手達も結果を残すようになり、谷本歩実選手がアテネオリンピックで金メダルを獲得した時は自分が金メダルを獲った時以上に嬉しかったと語っています。

地元の川崎市で開塾した『古賀塾』での子ども達への指導や冒頭の息子さんへのアドバイスにもこの指導法が生かされています。

選手の気持ちに歩み寄るi-color バイオレット

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古賀稔彦氏のi-colorバイオレット選手一人ひとりの気持ちに歩み寄り誠心誠意尽くした対応をする指導者が多いカラーです。

i-colorバイオレットの指導者には、全日本男子柔道監督の井上康生氏、日本ハムファイターズ栗山英樹監督、錦織圭選手のコーチであるマイケル・チャン氏などがいます。
井上康生氏は引退時「柔道に恩返しして社会貢献したい」という人生目標を掲げ、全日本チームの結束力を重視し、試合直前には選手個々に自信を与える魔法の言葉かけをする等その指導法には定評があります。
また日ハムの栗山英樹監督も「選手への言葉かけは、相手がどう受け止めるか細かく意識して一言一言慎重に選んでいます。試合も小心にならず細心に進めるよう意識しています。」と話しています。             

人のために頑張るアスリート達

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i-colorバイオレットは、自分の事より信頼した人のために力を発揮できる発案グループの1つです。発案グループには他に、テニスの松岡修造氏(i-colorピンク)、青山学院大学駅伝監督の原晋氏(i-colorイエロー)、オリンピック選手ではスキージャンプ葛西紀明選手フィギュアスケート高橋大輔選手(i-colorオリーブ)などがいます。(彼らについては下記過去記事をご覧ください)
自分のためより人のため・・というと一見アスリート向きでないように感じますが、頑張りポイントを変えるだけで彼らのような心優しいタイプでもメダリスト級の選手になれるのです。やはりポイントは個々の素質の伸ばし方にあるようです。

まとめ

金メダリストという世界の頂点を極めながらも、その権威を振りかざす事なく選手一人ひとりの気持ちや性格に寄り添った指導をする古賀稔彦氏。悩んだ末に行き着いた指導法がこれだったのです。そして過度に感情移入しやすい息子さん達は自分の元から離して学ばせている点も熟考した末の決断だったと感じます。

彼と同じような姿勢で全日本男子柔道を指導する井上康生氏のもと、日本のお家芸である柔道が復活しリオ五輪で大活躍する事を期待しています。

日本のスポーツと言えば、根性論と指導者の方針による一律の練習法が主流として長年行われてきました。もちろん今でも根性論に食らいつく負けず嫌いの子ども達はいます。しかし選手は個々に全く違う個性やメンタルを持った人間です。古賀稔彦氏や井上康生氏のように、選手一人ひとりに適した最短の道を歩ませる指導法が、未来のオリンピアンとなる子ども達のやる気と夢を伸ばしその能力を最大限に生かす近道だと感じてなりません。スポーツ指導に関わる方々には彼らの指導法を是非見習ってほしいと願っています。