親の思いを言葉で伝える大切さ・・・ギャルさやかちゃん母の子育てから感じた事

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こんにちは。こどものキラキラ輝いた目☆が大好きなスポーツキッズコミュニケーターMAKOです。

 

今回のテーマは『親の思いをこどもに言葉で伝えているか?』です。


先日下記の本を読んで改めて考えさせられましたので、本のご紹介と合わせて綴ります。私はこの本をこどもを持つ全ての親御さんとこどもと関わるお仕事をしている方々にオススメします♪

ベストセラーにもなりましたのでタイトルはご存知の方も多いかと思います。

これはギャルだったさやかちゃんと大学受験のために通った塾の講師である著者との実話です。(ちなみにこの写真は別人です)

タイトルだけを見ると、受験を控えたお子さんのいる親御さん向けの教本のように感じますよね。

確かにこの坪田先生のさやかちゃんへの対応はそれはそれは絶妙なのですが、その点は別の機会にあらためて触れる事にしまして(坪田先生ごめんなさい!)、今回はさやかちゃんのお母さんにフォーカスしたいと思います。やはり私自身2児の母であり、大人とこどものコミュニケーションに関わる仕事に携わっているため、どうしても最初に親子の関係に目が行ってしまうのでした。

 

家族構成

主人公であるギャルさやかちゃんは、何をしても常に彼女を信じて守ってくれる母と、息子をプロ野球選手にする夢に燃えるあまり娘達に全く興味のない父のもとで育ちます。兄弟は弟1人と妹1人の3人兄弟です。

私は兄弟構成による性格の違いにも非常に興味があります。さやかちゃんの、ギャル風な外見と自由奔放な言動の中にも存在する羽目を外し切れないまじめさや、親(さやかちゃんの場合は父親)が自分に期待する事を自然と感じ取っている点などに長女らしさを感じました。

また父親がここまで明確に弟を贔屓すると普通は弟に強いジェラシーを感じるところですが、彼女は「父親の期待が重すぎて弟が可哀想に思えた」と言っています。こんな発言にも長女らしい優しさが垣間見えますね。

お母さんの幼少期体験

さやかちゃんのお母さんは幼少時代、金銭がらみで目も当てられないような様々な大人の醜い姿とそれに苦しむ母親の姿を見て育ちました。そしてこの体験から『人はどんなに地位や名声があっても人を負かす心や欲に取りつかれては幸せにはなれない。心の持ち方こそが最も大切なんだ』と学び取り、「不幸だった母親のためにも自分は幸せな家庭を築こう」と決心したのです。

お母さんの信念

ところが結婚当初は思い描いたような幸せな家庭は築けず、自分も母親と同じような不幸の道を歩むのかと失望しかけます。そんな時にまだ赤ちゃんだったさやかちゃんの満面の笑顔から大きなパワーをもらい思い直したのです。

そして自分のこどもだけは常に幸福感を持って人に感謝できる人間に育てよう!と決心したのです。

☆大人の理想や言い分は決して押し付けない

☆本人のワクワクする事だけをさせる

☆こどもの意見に耳を傾け、親の意見は感情的にならずに諭すように伝える

☆全ての人がこどもの敵になっても、我が家だけは絶対に味方だと思える家庭にする

お母さんはこれらの思いを常に心に持ち貫き通したのです。

さやかちゃんが中高時代に外見から不良とレッテルを貼られ学校の先生達から見離された時も、お母さんの子育て信念が揺らぐ事はなく、先生達に真っ向から立ち向かってさやかちゃんを守り続けたのです。

詳細は是非この本を読んでいただきたいのですが、とにかくこのお母さんの信念の強さとその行動には本当に驚かされると共に頭の下がる思いがしました。

お母さんの幼少期の辛い経験が裏付けされているとは言え、ここまで娘を信じて守り通せる親は少ないと思います。さやかちゃんは本当に幸せ者です♡

坪田先生との出会い

さやかちゃんが勉強をしなくなった時期(実はそのきっかけはお父さんにあったのですが)勉強への興味がゼロだったにも拘わらず、お母さんから「塾に行ってみない?話だけでもいいから聞いてみて。」と勧められ「お母さんがそこまで言うのなら・・」と塾に足を運びます。こうしてさやかちゃんは著者である坪田先生と出会えたのです。普段から常に自分の事を第一に考え受け入れてくれる母親の助言だからこそ、さやかちゃんも聞く耳を持ったのでしょう。この出会いによりさやかちゃんの人生は大きく変わって行くのです。

言葉で伝える大切さ

今回さやかちゃんのお母さんを通して親の思いをこどもの目の前で行動に移し言葉にする事が実はひじょうに大切なのではないかと感じました。

よく「口では言わなくてもわかってくれている」というセリフを耳にしますが、こどもの場合果たしてそうでしょうか?

先日TVであるタレントさんが「親に一度も怒られずに育ち、もしかして親は自分に全く興味がないのでは?とも思っていた」と語り、それに対するお母さんの手紙で「小さい頃に親が想像もつかない自主的な行動を取る息子の様子を見て、この子は私達親の枠にはめずに育てた方が自分らしさが伸びるだろうという思いから、本人の意思を尊重して育ててきた」と伝えられ、本人は初めてそれを知り驚いていました。
大人になってから親の思いを知るのも美談としてステキではありますが、私はこどもの頃から本人に親の思いを言葉や態度で伝えた方が、こどもは心に自信を持って安心して前に進んで行けると思うのです。

とは言え、毎日の育児の中では細かな事でつい余計な口や手を出してしまいがちですよね。「この子には自由に自分の好きな道を歩ませてあげよう☆」なんて思っていたはずなのに・・です。(私も同じくです(>_<;))そこで私は

「初心を忘れないために、家のあちこちに生まれた頃のこどもの写真を飾ろう!」

と決めました(単純なアクションですみませんw)

些細な事でつい感情的な対応をしてしまった時にはこの生まれたてのこどもの写真を見て「あ~ダメダメ。初心を思い出せ~!」と自分に言い聞かせようと思います。

まとめ

皆さんも『我が子が生まれた時の最高に幸せだった気持ち』を思い出して、時折こどもに何があっても私はあなたの味方だから安心して」「笑顔で楽しく生きていてくれればそれでいいんだよ」という素直な気持ちを言葉で伝えてほしいです♡
照れがある方は(私のように)生まれた頃のこどもの写真を持ち出して、思い出を語るように伝えても良いかと思います♪赤ちゃんの頃の写真を見れば、親も子も自然と笑顔になれますからね♪

このオススメ本にプラスでお試しいただけたら嬉しいです(^v^)

最後に、この本のメインである著者坪田先生のこどもへの対応法も非常に参考になりますのでその点も是非じっくりお読み下さい。